はじめての長崎はこれをチェック!知っておきたい旅の見どころ
かつては日本の玄関口として栄え、異国文化の影響を受けて発展してきた長崎。和洋中が織り交ざる独自の歴史文化が、訪れる人を迎え入れてくれます。そんな長崎市にはじめて訪れる方に是非おススメしたい、王道の観光スポットからグルメまでの”定番旅”をご紹介します。
見上げるか。見下ろすか。海と山が同時に見える、長崎を象徴する景色。
■斜面に連なる街と自然の調和が美しい、長崎の景観
長崎港を中心に、三方を山々に囲まれた独特な地形を有する長崎。斜面地には街並みが広がり、人々の生活が息づいています。
街を歩けば、「坂」の多さに驚き、港を見下ろす「坂の街、長崎」ならではの、海と山を同時に望む風光明媚な景色に目を奪われることでしょう。
そして、ひときわ目立つ長崎市のランドマークである「稲佐山」の山頂から見えるダイナミックな夜景は、忘れられない旅の思い出に刻まれること間違いなし。
かつてこの街には海の向こうからやってきた外国人と、海の向こうを目指す志士や幕臣が行き交っていた。
■異国情緒を感じるスポットの数々
古くから世界との交流都市として栄えてきた長崎。石畳の坂道やレトロな洋館が並ぶ港町には、異国情緒を感じるスポットが今もなおたくさん残っています。華やかな文化や先進的な技術に、この地に集った幕末の志士たちも大いに影響されたことでしょう。
今も、ポルトガルのお菓子と、オランダの商館と、中華街と、うまい魚料理がごちゃまぜに同居している。
■和・華・蘭の世界を味わう長崎グルメ
外国船は長崎に多くの影響をもたらしましたが、その中のひとつに食文化があります。
独特な地形と異国文化が混ざりあって、特徴的な街並みが形成されてきたように、食も同様に独自文化がつくられてきました。
今では全国的な人気を誇るちゃんぽんやカステラはもちろん、トルコライス・卓袱料理など、長崎を象徴するグルメを是非お楽しみください。
まちの魅力は郊外にも。西の端のこの街は、1日を長く楽しめる。
■心打たれる絶景の宝庫
一歩中心街から離れると、自然豊かな風景が広がります。どこまでも広がる大海原に、小島の向こうに沈む真っ赤な夕日。リゾートステイで贅沢な非日常に癒されても良し、はるか昔の生物の痕跡を辿っても良しの自由な魅力が詰まっている、長崎市郊外へ出かけましょう。
日本と西洋と東洋が混ざり合い育まれた文化が息づいている。
■長崎文化を象徴するお祭りに注目
開港以来紡いできた和華蘭文化は、時代によって形を変えながら長崎市民の生活に深く根付きました。進化し続ける文化は日本も異国も関係なく混ざり合い、「長崎文化」として新しい世界観を表現しています。
この街には、悲しい歴史も輝かしい歴史も年輪のように刻まれている。
■2つの世界遺産と平和への祈り
幕末から明治にかけて日本の産業革命を主導し、奇跡の「信徒発見」が行われ、太平洋戦争中には原爆が投下された長崎。様々な歴史が積み重なった街は深みがあり、何度訪れても新しい発見に出会えます。
厳しい弾圧下で潜伏せざるを得なかったキリシタンたちの想いは?
なぜ、美しい街に原爆が落とされたのか?
負の歴史も長崎を形作る要素のひとつ。悲しい過去を風化させず後世へ伝えていく使命を負う一方で、近代日本の礎を築いた輝かしい土地でもあります。グラバーや坂本龍馬をはじめとする、日本の未来を想い功績を残した偉人の足跡をたどってみましょう。