【長崎市中心部から外海エリア】記憶に残る。没入できる。感動的外海ドライブ-1

【長崎市中心部から外海エリア】記憶に残る。没入できる。感動的外海ドライブ 【長崎市中心部から外海エリア】記憶に残る。没入できる。感動的外海ドライブ

長崎市中心部から車を走らせること約1時間。海岸沿いのサンセットロードを進むと、山と海に囲まれた歴史のまち・外海地区に辿り着きます。
ここはキリスト教弾圧に屈することなく脈々と信仰を継承し続けるため生まれた独自の文化が息づく場所として、世界文化遺産にも登録されました。爽快な海の眺め、心が落ち着く緑の空間、目を奪われるほどの真っ赤な夕焼け。
どこを切り取っても、ここでしか過ごせない時間を楽しめ、半日でも濃厚な記憶が残るショートトリップにピッタリのエリアです。

思索空間アンシャンテ

ようこそ、文学の世界の入り口へ

異国情緒あふれる長崎のキーワード「隠れキリシタン」をテーマに外海地区が舞台となった文学作品『沈黙』。数年前に映画化され話題となったこの地域には、原作者・遠藤周作の文学館があります。
作品の世界観を味わえると全国からファンが通うこの聖地に立つ文学館に、実は穴場の素敵空間があるのです。その名も「思索空間アンシャンテ」。全面ガラス張りで最高の海景色が目の前に広がるロケーションと、落ち着いた雰囲気が融合する不思議な部屋。訪れる人が、ただただ余韻に浸るために用意された、贅沢すぎる空間となっています。読書をするもよし、景色をぼーっと眺めるもよし。せっかく外海に来たのなら、まずはこの特等席へgo。

「アンシャンテ」はフランス語で「はじめまして」の意味。旅の始まりにはもってこいの場所です。


【思索空間アンシャンテ】
TEL:0959-37-6011
長崎市東出津町77(遠藤周作文学館内)
休:12/29日~1/3
駐車場:あり

旧出津救助院(きゅうしつきゅうじょいん)

若い娘が活躍!出津集落にできた生産工場

旧出津救助院は、貧しい人々が新たに仕事を手に入れることを目的に建てられました。集落の若い娘たちに、パンやそうめん、お茶などの製造を指導。パスタ、マカロニといった西洋人が好む食品も作り、女性でも自立できることを目指します。
また、シスターとなった娘たちが暮らす家でもあり、祈りを捧げる場でもある旧出津救助院は、地域全体を支える大切な存在に。いつしかド・ロ神父は、親しみを込めて「ド・ロさま」と呼ばれるようになっていきました。

COLUMN

ド・ロさまって誰?

外海地区の発展に大きく貢献した人物ド・ロ神父を知っていますか?
キリスト教の布教活動のためにフランスからやってきたド・ロ神父は、この地域に生きる人々の貧しい暮らしを目の当たりにします。そこで、新しい産業や仕事、建築技術の知識を教えることで、なんとか生活の再建ができるのではないかと立ち上がりました。

神父が残した建築技術「ド・ロ塀」

ド・ロ神父が残した功績は、外海地区全体に広まった建築技術にもありました。ここならではの風景といってもよい、石積みの塀。その名も「ド・ロ塀」。地域で取れる石を積み上げ、雨に強い素材で固めました。旧出津救助院の外壁の一部も当時のまま残っているなど、その頑丈さを物語っています。
地区の至るところで見られるド・ロ塀は、ここで暮らす人々の生活を守るように今もなお受け継がれています。


【旧出津救助院】
TEL:0959-25-1002
長崎市西出津町2696-1
休:月曜日(祝日の場合は翌日)
駐車場:あり

CAFE OZIMOC(カフェオジモック)

外海の歴史に触れる

15年の年月をかけてリノベーションした古民家カフェが、外海の丘の上にあるらしい。そんな噂を聞きつければ、確かめに行かないわけにはいきません。ということで、やってきたのがcafe ozimoc。
世界文化遺産に登録された構成資産で、ド・ロ神父が信徒のために設計した大野教会堂のすぐそば、ということも魅力です。

海を眺めながらカフェランチ

花と緑のガーデンに囲まれた外観。どことなく、外海の教会らしい雰囲気を纏う見た目に、期待感が高まります。
そして、お店に入って真っ先に視界に飛び込んでくる、圧倒的な眺め。ここだけ時間がゆっくり流れているんじゃないかと思わせるほど、別世界の空間が待っていました。
そんな癒しの風景を横目に、窓際の席でいただくのは「スパイシーキーマカレー」。地元産の食材や、ご近所さんと物々交換でもらった野菜などを使用した、大満足な一皿です。

関東から移住、一から古民家をリノベーション

お店を切り盛りする小溝さん夫婦は、関東からやってきた移住者です。どこか良い移住先がないかと探していた時に出会った、景色が最高な長崎・外海のこの物件。ロケーション、アクセス、歴史ある地域性に惹かれ、移住先を外海地区に決めました。
それから、コツコツと自分たちの手でリノベーションを開始。途中、自分たちの家を建てることになって間が空きながらも、約15年の歳月を経て念願のカフェをオープンしました。
今では近くの移住者ともコラボして、木工雑貨や古道具なども販売しています。古民家のDIY、野菜の物々交換に、移住者同士のコミュニティなど、外海でのライフスタイルを謳歌する小溝さん。理想的なローカルの暮らし方を楽しんでいるようでした。


【CAFE OZIMOC】
TEL:050-7583-2734
長崎市下大野町2542
休:火、水、木曜日
駐車場:あり

道の駅 夕陽が丘そとめ

夕陽の丘で角力灘の水平線を眺める

地域の食の恵みが揃う道の駅 夕陽が丘そとめは、広大な海のすぐそばにあり、夕陽に染まる絶景スポットとしても有名です。
空が広がる方に誘われていくと、一面に広がる角力灘(すもうなだ)の景色を望めることができます。晴れた日には、水平線の先に五島列島の島の輪郭が見えることも。
あそこまでなら、舟を漕いで渡っていけそう。かつてキリシタンたちも、海の向こうに見え隠れする島に想いを巡らせ、そんな気持ちになったのかもしれません。風に吹かれて、そんなことを考えているうちに時間が経ってしまいます。
そしていつの間にか、美しい夕陽に染まりゆく世界に没入していることに気が付きます。写真を撮ることも忘れるほど、心に焼き付くような、包み込んでくれるような、大海原の景色を思い出に残しませんか。

古くから外海に伝わる果実・ゆうこう

オススメは「ゆうこう」を使ったお土産品です。ゆうこうとは、長崎市南部とここ外海地区の二地域にしか自生樹が確認されておらず、地図に落とし込むと隠れキリシタンが住んでいた地域に集中していることが明らかに。そのため「キリシタンから伝来したのではないか?」と言われ、未だ謎のベールに包まれた柑橘類なのです。果実そのものは、11月下旬から1月中旬くらいが収穫の目安となっていますが、手作りジャムや、ドレッシング、ケーキにカステラなどがあり、お土産に最適です。
そのほか、旬の野菜や果物が並ぶのでぜひ立ち寄ってみてくださいね。

【道の駅 夕陽が丘そとめ】
TEL:0959-25-1430
長崎市黒崎東出津町149-2
休:1/1~1/3
駐車場:あり

大浦天主堂

世界文化遺産!信徒発見の聖地

2018年にユネスコの世界文化遺産に登録された「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産のひとつ。また、現存する日本最古の教会建築として、国宝にも指定されている大浦天主堂。なぜ世界的に貴重な建物の一つとして語り継がれているのか。キーワードは「信徒発見」です。
潜伏キリシタンが外海地区で密かに信仰を守り続けたように、長崎各地にキリスト教禁教期の中、密かにキリスト教由来の信仰を続ける信徒たちが潜んでいました。
フランス人神父プチジャン神父らによってこの教会が完成し、献堂式の約1ヶ月後のこと。浦上地区の潜伏キリシタンたちが訪れ、プチジャン神父にキリスト教徒であることを告白したのです。宣教師が日本から追放され、宣教師不在の空白の年月は実に7世代、250年間。その長い間、潜伏キリシタンたちは、ずっとずっと静かにキリストへの信仰を守り通してきたのです。

「天主堂」という日本語が掲げられた理由

建物の正面には、大きく日本語で「天主堂」という文字が掲げられています。この理由を少しだけ深く知ると、違う世界が見えるはず。
元々大浦天主堂は、居留地の外国人のために建設されました。また、大浦天主堂の正式名称である「日本二十六聖人殉教者聖堂」という名の通り、1597年に長崎の西坂の丘で殉教した外国人も含む26人の殉教者達が聖人に列せられたことを受け、捧げられた教会でもあります。そのため天主堂は、日本二十六聖人の殉教の地である西坂に向けて建てられています。

その裏で、実は日本にいるキリシタンの末柄を見つけることも目的としていました。鎖国が終わり、宣教師が来日することができても、日本人の信仰の自由は未だ許されず、日本人信徒はいないものとされていたのに…。つまり、確証はないけれど、もしかしたらまだ存在するかもしれない。その微かな望みにかけた日本人信徒へのメッセージが、「天主堂」という日本語の文字に込められていたのです。
メッセージに呼応するかのように潜伏キリシタンが命懸けでこの場所へ赴いたこと。まさに、奇跡の再会でした。「信徒発見」は、神父が日本人信徒を発見したという意味ですが、視点を変えれば、日本人信徒が待ち続けた神父をようやく見つけた「神父発見」と言えるかもしれません。


【大浦天主堂】
TEL:095-823-2628
長崎市南山手町5−3
休:教会行事により休館する場合あり
駐車場:なし

珈琲 冨士男

ノスタルジックな純喫茶

「タナカヤで流行の服を見物したあとは、すぐ近くの銀嶺か富士男という店で休む。富士男は珈琲がおいしい。」
遠藤周作の『砂の城』という小説に書かれている一節です。
長崎の純喫茶の歴史に欠かせない珈琲 冨士男は、創業して70年以上経つ今も地元の人に愛されています。多くのファンを惹きつけるのが、情緒的な店の雰囲気。やわらかい灯りで周囲にぬくもりをもたらしてくれる照明に、心地よいBGM。
各テーブルは、談笑しながら憩いのひとときを過ごすお客さんで埋め尽くされ、昔なつかしい風景を見せてくれます。旅の余韻に浸りつつ、ノスタルジックな世界を感じることができます。

王道の味わいに舌鼓

今回注文したのは、定番かつ看板メニューでもあるエッグサンド。柔らかいパンに、からしがほんのり効いた厚みのある卵焼きが挟まっています。シンプルながら、満足感のある一品。香ばしくすっきりと飲みやすいコーヒーもセットにすれば、まさに純喫茶王道の組み合わせです。
スイーツで癒されたい時は、フルーツサンドもおすすめ。見どころいっぱいの長崎散策。休憩にはぜひ、長崎の古き良き時代を知る名店で。


【珈琲 冨士男】
TEL:095-822-1625
長崎市鍛冶屋町2-12
休:木曜日
駐車場:なし

田中旭榮堂(たなかきょくえいどう)

路地裏で発見。エキセントリック?な栗饅頭屋さん

長崎市中心部は細い路地がたくさん入り組んでいて、散策するのがとても楽しいまちです。ひっそりと佇む、魅力的なお店に出会えることもしばしば。長崎駅からもほど近い長崎歴史文化博物館周辺の路地裏で、異彩を放つ面白い栗饅頭屋さんを発見しました。
一度見たら忘れられないシュールな看板が目印の田中旭榮堂。カステラだけじゃない、長崎のマニアックなお土産の世界を楽しみましょう。

地元で愛される元祖・長崎生まれの栗饅頭

明治31年から始まり、今年で創業123年を迎える田中旭榮堂。初代・素郎市(そろいち)は、元々カステラ職人でした。カステラの素材を応用し、当時珍しかったオーブンを用い、焼きの技法で生まれたのがこちらの栗饅頭。蒸しが基本だったため、「革新的饅頭」として人気を博したとか。しっとり・ジュワッとした食感と、皮の中に丸ごと一つ入っている栗の食べ応えが特徴です。長崎くんちの奉納踊りの準備ができたことを披露する行事「庭見せ」の際、台に並べる「かき・くり・まんじゅう」の栗の代わりに栗饅頭が飾られるようになり、さらに長崎では欠かせないお菓子となりました。

老舗でありながらも、商品はポップなものばかり。季節ものも合わせると、全部で50種類以上にものぼるそうです。カカオ80%の「栗ショコラ」や、福島産の桃を使った「若桃コンポートのお饅頭」など、洋風なアイデア商品に定評があります。イメージキャラクター「栗王子」が長崎に西洋文化をもたらした南蛮人の衣装を着ているように、和洋折衷が田中旭榮堂のコンセプト。選んで楽しい栗饅頭屋さんにぜひ足を運んでみてください。


【田中旭榮堂】
TEL:095-822-6307
長崎市上町3-6
休:不定休
駐車場:なし

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