まるやまおらんだざか 丸山オランダ坂

これが本家本元のオランダ坂

崇福寺前から電車通りに突き当たったところに、丸山へと抜ける細い石段交じりの「丸山オランダ坂」があります。かつて長崎では東洋人以外の外国人を「オランダさん」と呼んでおり、「オランダさん」が通る坂を全て「オランダ坂」と呼んでいました。

「丸山オランダ坂」の名前の由来には2つの説があります。1つ目は明治時代、丸山の上手の小島(中小島公園付近)にできた西洋料理店・福屋に行くために、居留地に住む多くのオランダ人が通った道で、丸山の花街を通らずに行けるこの坂を頻繁に通ったという説。そして2つ目は鎖国時代、女性では唯一出入りを許されていた丸山遊女たちがオランダ商館(出島)へ向かう時に、遊女が目立たないこの坂を通り、当時流れていた川(電車通りの辺り)から、小舟に乗り出島へ通ったという説。つまり、オランダ行き(当時オランダ商館へ出入りした丸山遊女)が通った坂から付いたという説です。

この仮説はいずれもこの静かな佇まいが広がる町並みにふさわしく、当時の情景が目に浮かぶようです。もちろんこれは居留地が造られる以前、江戸時代の話。つまりここが本家本元のオランダ坂といえるのです。

エリア
長崎市中心市街地エリア(平和公園・稲佐山・グラバー園など)
カテゴリー
歴史・文化財
旅のテーマ
和華蘭文化にふれる

もっと詳しく知ろう! 丸山オランダ坂

  • 通行人の願いを叶えるお地蔵さん-0

    通行人の守神・一文字地蔵

    通行人の願いを叶えるお地蔵さん

    丸山オランダ坂から旧茂木街道へとのびた道筋に一文字地蔵があります。
    実は明治から昭和の初期までこの場所には一文字鉄工所という小さな鍛冶屋があり、付近の農家に鍬や鋤を納めていました。
    当時からここに置かれていたお地蔵さんは通行人の守神。よく願いを叶えてくれるといわれ、今でも通る人が手を合わせる姿を目にします。
    きっと丸山遊女も丸山芸者もみんな手を合わせていたに違いないでしょう!

基本情報

住所 長崎県長崎市丸山町
交通アクセス ・路面電車/長崎駅前から(崇福寺行き)乗車、終点「崇福寺」電停下車、徒歩約2分
・長崎バス/「長崎駅前東口」バス停から(早坂・風頭方面行き)または「長崎駅前南口」バス停から(田上・茂木方面行き)乗車「崇福寺入口」バス停下車徒歩約1分・
・車/JR長崎駅前から約10分
リンクURL 長崎Webマガジン「ナガジン」
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