おがわはたてん「ながさきはたしりょうかん」 小川ハタ店「長崎ハタ資料館」

年中行事として親しまれてきた凧資料館

長崎では凧(たこ)のことをハタと呼びます。小川ハタ店は伝統工芸として受け継がれてきたハタ造りの工具などを展示し、全て手作業の制作過程を見学できる作業場も併設している資料館です。
風頭、稲佐山、金比羅山に唐八景。長崎市街を取り囲む山々では今も春と秋に盛大に行われているハタ揚げ。
高く揚げることを競うだけではなく、ガラスの粉を麻糸に塗り付けたビードロヨマ(糸)を使って他のハタと掛け合い、相手のハタを切って遊ぶのが醍醐味です。どちらかというと子供より大人が夢中になる遊びとも言えるでしょう。参加しているおじいさんに目をやるとさすがに年季が入っていて、軽々と2~3枚のハタを落としてしまうので見ているだけでも十分に楽しめる行事です。
長崎凧(ながさきはた)とビードロヨマは、伝統的工芸品として長崎県の指定を受けています。

エリア
長崎市中心市街地エリア(平和公園・稲佐山・グラバー園など)
カテゴリー
博物館・資料館・美術館

もっと詳しく知ろう! 小川ハタ店「長崎ハタ資料館」

  • 揚げてよし、飾ってよしの伝統工芸品-0

    揚げてよし、飾ってよしの伝統工芸品

    18世紀末頃からはじまったといわれているハタ揚げのハタは2本の骨を十文字に組み合せた菱形。15世紀半ばに唐、オランダ、(オランダ人の付き人だったインドネシア人)から伝わったものらしく、紋様も白と青と赤の3色、オランダ船旗や信号標識旗をデザインしたようなシンプルなものが多いです。

    ハタの紋様には「石畳」「波に千鳥」「亀の甲」など一つ一つ名前が付いていて、その種類は、200種とも300種ともいわれていますが、現在では約50種類が伝統的な図柄として造られています。

    縁起ものの鯉紋様などは、飾り凧として初節句の贈り物にされる人も多いのだといいます。

  • 長崎唯一のハタ作り職人の実演、指導-1

    長崎唯一のハタ作り職人の実演、指導

    竹の選別から組み立て、和紙の染色、ビードロ作りまで。ハタ造りは全て手作業。
    作業場を兼ねたこの資料館では、ハタ造り職人・小川暁博さんによるハタ造りの実演を間近に見学することができます。また、予約をすればハタ造り体験も可能。
    ハタ揚げまで指導してくれるため修学旅行生の体験学習としても人気を集めています。

    館内には、ほかに長崎のハタや全国の珍しい凧、ハタ造りの古い道具や資料などを展示。
    浴衣に合いそうなハタうちわなどの現代風グッズも多数あります。

基本情報

住所 〒850-0803 長崎県長崎市風頭町11-2
電話番号 095-823-1928
営業時間 9:00~17:00
交通アクセス ・JR長崎駅前東口からバスで約20分、風頭山下車約5分
・JR長崎駅から車で約20分
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