きゅうながさきえいこくりょうじかん 旧長崎英国領事館
国指定重要文化財。約11年に及ぶ保存修理工事を経て開館
安政5年(1858)、日英修好通商条約の締結により開港場となった長崎では、翌年から外交事務が始まり、英国領事館が設置されました。長崎の英国領事館は数度の移転を経て、1882年から1906年まで現在地に建つ旧館が使用されていましたが、老朽化のため解体され、明治41年(1908)、英国人技師ウィリアム・コーワンの設計に基づき、日本人施工者によって現在の建物が新築されました。
主屋は煉瓦造2階建てで、1・2階ともに正面および両側面の三方にベランダを配し、両端外壁の丸窓や、花崗岩を用いた壁面・アーチ部分など、正面性を強く意識した意匠が特徴です。本館・附属屋・職員住宅をはじめ、門や塀に至るまで、敷地全体が建築当時の姿を良好にとどめており、設計図や仕様書などの資料も残されています。
こうした点から、本建築は洋風建築としての造形・意匠面のみならず、近代日本外交史を伝える資料としても高い価値を有し、1990年に国の重要文化財に指定されています。さらに、保存修理工事の過程では、衛生設備や旗の基礎などの地下構造が新たに確認され、明治後半期の建築技術や当時の領事館の機能を知る手がかりともなりました。
約11年に及ぶ保存修理工事を経て、2026年に公開。現在は、本館1階を展示室として、長崎の英国領事館や居留地の歴史、アンティーク家具とともに当時の英国文化を紹介しています。また、領事と家族の生活空間であった2階は、戦後の長崎や旧居留地を描いた日本洋画家・野口彌太郎の記念美術館として整備され、絵画作品を通じて近代長崎の記憶を伝えています。
- カテゴリー
- 歴史・文化財 博物館・資料館・美術館
基本情報
| 住所 | 〒850-0918 長崎県長崎市大浦町1-37 |
|---|---|
| 電話番号 | 095-821-3205(旧長崎英国領事館) |
| 営業時間 | 9:00~17:00(最終入場16:30) |
| 休日 | 毎週月曜日(祝日を除く)、年末年始(12/29~1/3) |
| 料金 | 一般700円、小中高生350円 |
| 交通アクセス | 【バス】長崎駅前南口バス停からバス(30番・35番)で約8分、メディカルセンターバス停下車、徒歩2分 【路面電車】「大浦海岸通り」下車徒歩3分 |
| 駐車場 | なし |
| 文化財 | 国指定重要文化財 |
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