しつきょうかいどう 出津教会堂
生涯を外海に捧げたフランス人宣教師ド・ロ神父が建てた教会堂
1882年、フランス人宣教師マルク・マリー・ド・ロが自ら設計・指導した外海(そとめ)地区の出津集落の高台に建つ教会。1891年と1909年の増改築によってほぼ現在の姿が完成し、真っ白な外壁と2つの塔が印象的な外観となりました。
ド・ロ神父が村民の貧しい生活を改善するために私財を投じ、信者たちと力を合せて完成させた教会は、明治前期に建設された希少な初期教会堂の1つ。建造から2回の増築まで同じ神父が設計・施工した大変価値がある教会で、国の重要文化財に指定されています。
できるだけ多くの場所から見えるように小高い斜面に建てた教会堂は、角力灘(すもうなだ)の強風に耐えるため天井を低くしたレンガ造り瓦葺きの平屋建てで、外壁はレンガに白い漆喰(しっくい)を塗り、質素ながらも頑強な建物です。そして「アンジェラスの鐘」と搭上に立つ「マリア像」は神父がフランスから取り寄せたもので、今でも朝夕に美しい鐘の音を響かせ信徒たちの安らぎの場として地域を支えています。
敷地内には「ド・ロ神父」と歴代神父の片腕となった「パウロ・中村近蔵」の胸像があり、周囲には「旧出津救助院」や「ド・ロ神父記念館」があります。
基本情報
住所 | 〒851-2322 長崎県長崎市西出津町2633 |
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電話番号 | 095-823-7650(長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター) |
FAX番号 | 095-895-9690 |
お問い合わせ先 | 095-829-1193 長崎市文化財課 |
営業時間 | 9:00~17:00(12:00~13:00を除く) ※ただし ①ミサ、冠婚葬祭時には不可の場合もあります。 ②閉まっている場合もあります。 【注意】 第1・第3日曜日はミサの執り行いのために10:00まで堂内見学はできません。また、見学をご希望の際は事前に連絡が必要です。 |
料金 | 無料 ※献金箱にご寄付をお願いします |
交通アクセス | バス停「出津文化村」から徒歩で約20分 JR長崎駅前から長崎バス「板の浦行」で約80分「あんねい橋」下車、徒歩約10分 または、「桜の里ターミナル行」乗車、終点で「大瀬戸・板の浦行」乗り換え「出津文化村」バス停下車、徒歩約10分 JR長崎駅前から車で約50分 |
駐車場 | 市営無料駐車場有 トイレ有 (市営外海出津地区無料駐車場) 信者専用駐車場あり ※ミサが実施される場合には、一般の方の駐車はできません |
世界遺産 | 世界遺産構成資産内教会 |
世界遺産暫定登録日 | 39852 |
文化財 | 国指定重要文化財 |
リンクURL | 長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産インフォメーションセンター公式サイト 長崎市公式サイト 外海観光サイト「そとめぐり」 長崎と天草地方のキリスト教関連歴史文化遺産群ウェブサイト おらしょ トリップアドバイザー |