秋のオススメ|⻑崎銘品 お⼟産ガイド
ヨーロッパから伝わった、異国情緒豊かなガラスアート。教会のステンドガラスや長崎ビードロの澄んだ色は見る人の心を魅了します。
■芸術の秋 煌めく⻑崎ビードロ
【異国浪漫のガラス細⼯ ビードロ】
⻑崎のガラス製品は「ビードロ」といわれますが、その由来はポルトガル語でガラスを意味する「vidro(ヴィドロ)」。ヨーロッパ製のガラスが⽇本にもたらされたのは、ポルトガル宣教師フランシスコ・ザビエルが⼤名へ献上した「眼鏡」や「ガラスの盃」、宣教師ルイス・フロイスが織⽥信⻑に献上した「遠眼鏡」や「切⼦ガラスの器」などが初期の記録とされ、その後、江⼾時代の国際貿易では多くのガラス製品が輸⼊されるようになります。⽇本のガラス製造発祥地は⻑崎といわれており、江⼾時代の1762年、⻑崎硝⼦(ビードロ)仲間というガラス商⼈の組織がつくられるほどでした。吹きガラスはビードロ細⼯、カット加⼯を施したものは切⼦細⼯、花や⿃、⼭⽔などの凝った模様を施したものはギヤマン細⼯と呼ばれ、瓶や盃などの酒器、⼤⽫などの⽣活雑器類が多く製造され、その製法とともに⼤坂・江⼾⽅⾯へと広がっていきました。
【⻑崎で ポッペンを吹く】
本作は、美⼈画の名⼿ 喜多川歌麿の代表作《ポッピンを吹く娘》。ビードロ細⼯のおもちゃで遊ぶ若い町娘が、不意に振り向いた瞬間が描かれています。⼤河ドラマ『べらぼう』で⼀躍有名になった版元 蔦屋重三郎のプロデュース、歌麿が⼀躍⼈気絵師となるきっかけとなった重要な作品で、当時の⻑崎を発祥としたビードロ細⼯の⼈気の⾼さが伺えます。このポッピン、現代では「ポッペン」と呼ばれ、⻑崎⼟産の定番品に。ガラスの弾⼒性を利⽤して⾳を鳴らす⼩さなフラスコ状のおもちゃで、その名の通り、細いガラス管から息を⼊れると「ポッ」とガラス底がへこんで、⼝をはなすと元に戻って「ペン」という⾳が鳴ります。カラフルでかわいらしいガラス細⼯の⻑崎ポッペン、是⾮お好みの⼀品を探してみてください。
【教会のまちのステンドグラス】
⻑崎の国宝 ⼤浦天主堂の正⾯祭壇には、1865年、フランスのカルメル会修道院から贈られた「⼗字架のキリスト」という⽇本最古のステンドグラスが掲げられています。光の持つ神秘性を活かした教会美術 ステンドグラスは、信仰の伝導に重要な役割を果たしており、⻑崎の多くの教会においても、さまざまな美しい意匠のステンドグラスが取り⼊れられています。2018年、世界⽂化遺産「⻑崎と天草地⽅の潜伏キリシタン関連遺産」が認定されたことから、教会建築の⼀部であるステンドグラスの⽂化的価値も⾼まっています。⻑崎の⼟産店では、ステンドグラスのパネルや置物、キーホルダーなどが取り揃えられているほか、ステンドグラス⼯房では気軽に制作体験をすることもできます。