長崎市南部にある野母崎（のもざき）は、三方が海に囲まれた半島にあり、世界遺産として知られる軍艦島（端島）を西側の沖合に望むエリアです。長崎市中心部から1時間以内でアクセスでき、のんびり日帰りドライブで楽しめることから、長崎旅の王道コースのひとつに。
青の洞窟のクルージング、軍艦島が見える絶景の海水浴場、日本で3番目となる恐竜専門の博物館など、長崎市南部エリアには旅の思い出に彩りを添えるスポットが多くあります。個性あふれるオーナーが腕をふるう”おいしいグルメ”も点在。心ときめく海沿いをドライブしながら、SNS映えすること間違いなしのエリアを満喫してみては？
 

＜1＞長崎にある「青の洞窟」!?

長崎市南部”のんびり”1日トリップのスタートは、樺島一周クルージングから始めてみましょう。樺島は面積約2.2平方kmの野母半島の南、天草灘に浮かぶ小さな島。この自然豊かな樺島を約40分でくるりと一周するクルージング旅がこちらです。一番の魅力は「白戸の穴洞窟」。樺島港を出発すると、5つの洞窟群が見え、天候や条件があえば、その中で一番大きな洞窟に船で入ることができます。晴れた日の洞窟内には光が差し込み、イタリアの「青の洞窟」のような美しさ！ 吸い込まれそうなエメラルドグリーンの海の光景は神秘的で思わず息をのむこと必至！

PLAY NAGASAKI / 秘境スポット“青の洞窟”へ！ 樺島クルージング体験

樺島一周クルージング
長崎市野母崎樺島町1786
出島道路出口から車で約55分、樺島大橋通過後すぐ
090-2514-8950（船長： 松崎様）
電話の受付時間：5:00～20:00
料金：2名　3,000円（1名追加ごとに1,000円追加）
 

＜2＞行き交う船を見守り続ける白亜の灯台

1932年に設置された樺島灯台は、コンクリート造りで白色円形の美しい灯台。樺島の南端にあり、展望台からは天草灘や五島灘の美しい大パノラマ広がり、出漁する船なども見ることもできます。公園として整備された灯台周辺から、東シナ海の眺望を楽しめます。灯台のすぐ横には「樺島灯台資料館」があり、長崎港の歴史に触れることができます。

樺島灯台公園
長崎市野母崎樺島町792-1
095-892-1114（南総合事務所 地域整備課）
バス／JR長崎駅より長崎バス（樺島行き）乗車、約1時間10分「樺島」バス停下車、徒歩約40分

＜3＞小さな漁村にある、本格派コーヒー店

小さな港町にゆっくりと流れる時間。「こんな場所でコーヒーショップができたら最高」と、話す店主の菅原洋樹さんの出身は秋田県男鹿市。手回し焙煎を独学で始め、時を経て回転数を変えられる自動回転式焙煎機が完成。産地の自然環境や暮らしに配慮した農園にこだわり、「丁寧なハンドピックを徹底するのがモットー」とのこと。豆の個性を熟知した菅原さんが淹れるコーヒーは、どれも優しくも深い味わいです。店内では野母崎エリアのイラストマップも販売。テイクアウトするよりも、ひと休みしたい長崎最南端のおすすめカフェです。

自家焙煎珈琲 きまま焙煎所
長崎市脇岬町3630-1
050-5361-5268
・JR長崎駅南口バス停から「樺島行き」「岬木場行き」「脇岬行き」に乗車し約1時間6分、「脇岬」停留所下車 徒歩3分
・JR長崎駅南口バス停から「樺島行き」に乗車し約1時間8分、「松原」停留所下車 徒歩3分
・JR長崎駅より約28km 約43分（長崎市内～国道499号線〜県道251号線）
喫茶：13:00（日祝は12:00）〜夕暮れどき　
BAR：19:00〜22:00（予約制）
定休日：水（祝日の場合は翌木）、土（※臨時休業や営業時間の変更などはお知らせ欄またはSNSなどにて告知）

＜5＞軍艦島を望みながら、魚介を味わい尽くせる食堂

「高浜海水浴場」から約2km長崎市内方向へ進むと、海側の小高い丘に「食事処 いち望」があります。目の前に青い海が広がり、店内の窓からは軍艦島が正面に望め、天気の良い日は廃墟となったビルが立ち並ぶ様子を見ることができます。こちらの自慢は、地元の漁師さんが野母崎近海で水揚げされたばかりの新鮮な魚介を使った魚料理で、どれも美味。働くみなさんが笑顔で迎えてくれます。

食事処 いち望
長崎市以下宿町2924-1
095-895-3888
JR長崎駅から｢脇岬｣行き 約1時間、｢後馬｣バス停より約1分　（なだらかな坂を下る）
ランチ11:00～14:00
ディナー17:00～（※要予約）
定休日：木、第1日

＜6＞ 恐竜の化石と出会える、長崎旅行の新定番

「長崎のもざき恐竜パーク」内にあるこちらは、日本で3番目となる恐竜専門の博物館。日本ではここでしか見られない、全長約13ｍのティラノサウルスの全身骨格レプリカや、本物の化石に触れるコーナー、リアルな復元ロボット恐竜などを展示しています。常設展示室には約180点の多種多様な標本があり、ダイナミックでユニークな化石を鑑賞することができます。

長崎市恐竜博物館
長崎市野母町568-1
095-898-8000
・JR長崎駅南口または長崎新地ターミナルからバスで「樺島」行「岬木場」行のいずれかに乗車「恐竜パーク前」下車、徒歩約5分
・JR長崎駅南口からは平日（10:00～14:00）、土日祝（10:00～15:00）は、「晴海台」行「川原公園前」行「川原岬木場」行のいずれかに乗車し、（新）栄上バス停（三和地域センター内）で降車、「樺島」行または「岬木場」行に乗継ぎが必要
・長崎市中心部から車で国道499号線を野母崎方面に南下し約40
9:00～17:00（※チケット販売および展示室への最終入場は16:30まで）
料金：
【常設展】大人500円　、小中学生・未就学児200円（3歳未満無料）、団体（15名以上）　大人400円　小中学生・未就学児160円
※ その他減免・割引あり　詳細は公式サイトでご確認ください
【企画展・特別展】
別途観覧料が必要ですので、公式サイトでご確認ください
定休日：月曜日（祝日を除く）、12月31日～1月1日（※ 企画展（有料）の開催期間中は営業）

＜7＞野母崎エリア唯一の本格洋菓子店

鮮やかなオレンジ色が目を引くコンテナ使いのこちらのお店は、軍艦島を見渡せる海岸線沿いにあるエリア唯一の洋菓子店です。軍艦島を模したチョコレートケーキ「ぐんかん」「野母んブラン」など、地元色を押しだしたオリジナルメニューが充実。夏場にはパティシエが2種類のチョコレートを使った「チョコレートかき氷」が登場。季節のフルーツや地元の特産品を使ったスイーツも人気です。1日トリップの道中、ひと休みしてみては？

sourire×sourire（スリール・スリール）
長崎市南越町637-4
「野母崎総合運動公園」入口３００ｍ手前左側、南越バス停横
095-893-1950
11:00〜18:00
定休日：なし（※臨時休業する場合有）

＜8＞軍艦島と夕暮れ、1日トリップの締めくくりはこちらで

2つの岩が夫婦のように寄り添っている姿から、縁結びスポットとして知られる「夫婦岩」は、道路側から海に向かって左の岩が高さ11m/周囲24mの「男岩」、隣りにあるのが高さ11m/周囲26mの「女岩」からなり、長崎県の天然記念物に指定されています。沖合に軍艦島を望む、野母崎エリアを代表する観光スポットです。オススメは、何と言っても夕暮れの頃。二つの岩の間に沈んでいく夕陽がなんともロマンチック！ 茜色に染まる空と水平線、仲良く連なる岩をぜひ、カメラに収めてみてください。近くにある展望台からの眺めもオススメです。

夫婦岩
長崎市以下宿町
095-893-1111（長崎市野母崎地域センター）
・JR長崎駅の長崎バス樺島行きまたは岬木場行きで40分、バス停：以下宿下車、徒歩1分
・車で長崎道長崎ICから国道499号経由20km35分