長崎の伝統を体験 長崎ハタ揚げ大会
学校の行事でもハタ揚げがあります
小さい頃、学校行事か何かでハタ揚げをしたことがあります。子どもができた後でその思い出が蘇り、ハタ揚げ大会に連れていって家族みんなで楽しみました。いつか子ども達が成長したら、また思い出してくれればいいなあと思います。長崎の伝統は、いつまでも続いて欲しいです。
<市民の声>大人になってハタ揚げのすごさがわかった三児の母
長崎の春空は、凧が競い合う舞台です。
長崎で「ハタ」とはいわゆる凧のことで、刷毛染めした和紙を切って接ぎ合わせているのが特色。長崎の春の風物詩「長崎ハタ揚げ大会」のメインイベント「ハタ合戦」は、色鮮やかなハタが大空で他のハタと掛け合ってその糸を切るというもので、長崎だけの光景を見ることができます。またの名を「喧嘩バタ」といいます。この掛け合いに使う糸は「ビードロヨマ」と呼ばれるガラス粉を糊で練って麻糸に塗りつけたもので、「長崎ハタ」とともに県の伝統工芸品に指定されました。江戸時代から続く伝統行事ですが、ハタ合戦だけでなく、親子ハタ揚げ教室や関連グッズ販売などもあり、老若男女楽しめるイベントとして今も賑わいを見せています。
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和紙の地色である白、青、赤を基本に、万国旗、オランダ船旗、家紋、四季の花等を図案化したシンプルなデザインが多いのも特徴です
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実際にハタを揚げる時は、ハタの上部真ん中あたりと下部にヨマ(麻糸)を取り付け、そのヨマにハタ合戦用のビードロヨマを繋ぎます
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掛け合いに使うビードロヨマはザラザラとした感触で、強く絡み合うと切れるため、糸のできもまた合戦の勝敗を左右します。下は掛け合い部分以外で使うヨマ(麻糸)
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春の心地よい風が吹きはじめたら、イベントに関係なくハタ揚げに遭遇する機会が増えます
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長崎ハタ揚げ大会は、「長崎くんち」、「精霊流し」とともに長崎三大行事の一つとして親しまれている伝統行事
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例年、伝統バタの展示や一銭バタの無料配布もあります。ステージイベントなど、長崎の文化を体験できます