保全活動×コミュニティーの創生『清地化プロジェクト』
アニメやドラマなどの舞台となった場所、いわゆる“聖地”の保全と、作品ファンと地域住民の交流を目的に行われている「清地化プロジェクト」。
舞台(ロケ地)となった場所の中には、雑草が生い茂っていたり、ポイ捨てされたごみが落ちていたりすることもあり、「好きな作品に出てくる場所をきれいにしたい」「また訪れたい!と思ってもらえる場所にしたい」という思いから、この活動が始まりました。このプロジェクトでは、清掃活動だけでなく地域との交流も大切にしており、作品ファンが作品の魅力を伝え、地域住民が地元の魅力を伝えることで、新しいコミュニティーが生まれることも目指しています。
「清地化プロジェクト」を中心となって行っているのは「一般社団法人推し巡り協会」の会長 平野隆成さん。
2023年11月、この活動を始めた頃は、会長の平野さんと社員の2名で清掃活動を行っていました。現在は、SNSや大学生ボランティアに向けて告知を行い、毎回10名前後の方が集まるそうです。2026年8月9日(日)に行われた第34回「清地化プロジェクト」には、会長の平野さんを含め7名の方が参加しました。
南山手地区の上方にあり、長崎港を一望できる「出雲近隣公園」を中心に月に1回、1時間~1時間半ほど清掃活動を行っています。「出雲近隣公園」はアニメ『色づく世界の明日から』の舞台になっていて、アニメの中でたびたび登場しているスポットですね。
時間を決めて、できる範囲でコツコツと公園内の草刈りやごみ拾いを行います。
清掃活動を通して交流することも目的のひとつなので、楽しい会話をはさみながら笑顔で公園内をきれいにしていきます。
知り合いからの紹介をきっかけに参加した方や、ボランティア活動の一環として参加している方など「清地化プロジェクト」に参加するきっかけはさまざまです。
長崎市外から参加されている方のほか、毎月県外から参加していたことをきっかけに、「清地化プロジェクト」を通してより長崎が好きになり、長崎に移住してきたという方もいました。
また、この日が初参加という方もいましたが、参加者の多くは1~2年以上継続して活動に参加しているそうです。
長く参加を続けている理由を尋ねると、そこには言葉では表しきれない、自然とまた参加したくなる心地よさがあるようでした。
ただ草刈りやごみ拾いをするだけではなく、参加者同士で共通の趣味や何気ない会話を楽しみながら終始穏やかな雰囲気の中で活動が行われており、こうした自然な交流から生まれる居心地のよさが、長く参加を続けている理由のひとつなのかもしれません。
「清地化プロジェクト」は誰でも賛同・参加することができます。
自分が住んでいる街でも清掃活動を行いたい、好きな作品に出てくる場所をきれいにしたいという思いから、
このプロジェクトは長崎市内だけでなく、埼玉や千葉など日本全国に広がりをみせています。
「清地化プロジェクト」を通して、作品ファンと地域住民の交流が生まれ、地域が活性化していき、また訪れたい!と思える舞台(ロケ地)が全国で増えていくといいですね。