〜“和・華・蘭”のアロマを愉しむ〜
長崎生まれのクラフトジン「ùrar gin」誕生のきっかけと長崎市で楽しめるお店をご紹介。
「ùrar gin」とは
長崎生まれのクラフトジン「ùrar gin」(ウラジン)
ùrar ginは、長崎の伝統柑橘「ゆうこう」と、スコットランド北部ハイランドの地で採れる、ジンに欠かせない香辛料「ジュニパーベリー」を使った、すっきりとしながら温かみのある味わいのクラフトジン。
日本では2024年7月8日に発売になりました。
イギリスと日本の限られた店舗で飲むことができます。
「ùra rgin」を輸入販売している株式会社Pebble代表取締役であり、
稲佐山観光ホテル専務取締役の小林氏に今回お話をお聞きしてきました。
ùrar ginを製造しているのは、スコットランド在住のアーティスト夫妻。妻のMotokoさんは長崎出身で、スコットランドにルーツをもつ夫・Robinさんと一緒にジンの製造に取り組んでいます。
妻のMotokoさんのいとこにあたるのが、稲佐山観光ホテル専務取締役の小林央幸さん。
実はGINに長崎の伝統柑橘「ゆうこう」を使ったらよいのでは?というアイディアは小林氏の発案によるものだそう。
MotokoさんがRobinさんの家族によって運営されているピチューリッシュ農場に長期定住することになり、そこで日本とスコットランドの素材を合わせた新たなGINのフレーバー作りに取り組み始めました。
そこで小林氏が「ゆうこう」を素材として提案し、送ったのがこのGINができたきっかけになっているとのこと。
小林氏によると、Ùrar gin(うらじん)の「Urar(うら)」にはゲール語(スコットランドなどで使われる言語)と日本語でそれぞれ意味が重ねられています。
ゲール語でÙrarとは、「フレッシュな」「アップデートする」という意味。
一方、日本語では「ウラ=浦(入江)・裏」という意味が込められています。
「ゆうこう」が自生する長崎市外海(そとめ)地区は、17~19世紀のキリシタン禁制下の日本において、その教えをひっそりと繋いだ信仰の里として知られています。
切り立った断崖から広がる蒼い海は、遠藤周作の小説「沈黙」の舞台にもなりました。
そして、その地で本来の信仰を表に出さず、”裏”で信仰を守り続けた人々がいました。
これまでùrar gin専用の蒸留施設が無かったため、友人の蒸留所で共同して造っていたとのことでしたが、現在は自前の蒸留所を作っている真っ最中だそう。小林氏も実際に現地に赴き、一緒に蒸留所づくりに取り組んだそうで、敷地内の蒸留所で造られるようになれば全てが手作りのお酒になります。
ハイランドでも一部店舗やBarでしか取り扱っていないこのお酒を長崎でも楽しめるよう、小林氏はùrar ginを輸入販売するための会社を立ち上げ、長崎のみならず日本中にùrar ginを広めつつあります。
小林氏直伝!ùrar ginおすすめの飲み方は“濃いめのソーダ割り”
ソムリエの資格も持っている小林氏のおすすめの飲み方は
ùrar ginの香りがより引き立つ、ソーダを少し足した「濃いめのソーダ割り」
そのままの香りも良いのですが、ソーダを少しいれると柑橘の爽やかさがより引き立ちます。
ùrar gin濃いめのソーダ割りに合わせて食べたいのがイワシを使った料理。
脂ののった塩焼きやオイルサーディンやアヒージョはùrar ginのドライなおいしさにもピッタリです。
他にも
ùrar ginのロック×お土産にも人気の「からすみ」やカルパッチョ、お刺身との相性も◎
撮影場所:ドンバルトロメオ 19:00~23:30(23:00LO)
稲佐山観光ホテル 本館9階
「ùrar gin」を楽しめるお店
nagareのした
浜町の路地にある小さなbar「nagareのした」は朱色の暖簾が特徴的。
実は2階が「bar nagare」こちらの「下」にあるので店名が「nagareのした」
お店をきりもりしているのはカワジさん。
アットホームな店内は、女性だけのお客様も多く初めての人も入りやすい雰囲気です。
bar nagare
落ち着いた店内で、知識と経験豊富なマスターがいるbar nagare
「nagare のした」とはまた違った雰囲気で取り扱っているお酒の種類も豊富です。
県外、海外からのお客様も多く来店されるお店です。
DATA
〒850-0853 長崎市浜町11-2
nagareのした 1階
定休日:月、その他お休みあり
Instagram:nagare_no_shita
bar bagare 2階
定休日:月、その他お休みあり
Instagram:bar_nagare
編集後記
編集部ミホ
初めてùrar ginを飲んだ時の衝撃は忘れられません!
個人的にはビールが大好きなのですが、その日ばかりはùrar ginをたくさん飲んでしまいました。元々、長崎出身ではなかったので「ゆうこう」という柑橘があることも知らなかったのですが、小林さんの話を聞いてùrar ginこそまさに長崎を代表するお酒だと感じました。自分へのご褒美として1本購入したので県外の親族や友人にもどんどんおすすすめしていきたいと思います。
ùrar ginサイコー!!
編集部トク
「ùrar gin」が生まれたきっかけや小林さんの感度の高さ、発信力にも驚きつつ やっぱりこの素敵なお酒をもっと長崎から発信したいと感じています。お魚との相性ばっちりなのでもっとおいしくいただけるマリアージュを探し求めていきたいです。
SPECIAL THANKS!!
取材・撮影のご協力、ありがとうございました!長崎で是非、「ùrar gin」を楽しんでみてください。