【編集部が行く!】-長崎孔子廟 中国歴史博物館 -
企画展「西廂記文化展~西廂に咲く恋の詩」に行ってきました。-1


 

なぜ長崎に孔子廟?

長崎孔子廟(こうしびょう)は、1893年に中国の清朝政府と長崎在住の華僑(中国系住民)たちが建てた「教育と文化の場」として誕生しました。
長崎は江戸時代から中国との交易拠点として発展し、当時から多くの中国人が住み、文化を持ち込んでいたためです。
その歴史の名残として、今も本格的な中国建築がそろう孔子廟が建ち、街の異国情緒をより深く感じられるスポットになっています。 館内では中国の歴史や文化に触れられる展示もあり、長崎ならではの“中華文化の息づく風景”を楽しめます。

今回はその長崎孔子廟中国歴代博物館で
広東省博物館の古典文学シリーズ初のオリジナル企画展
元代の戯曲「西廂記文化展~西廂に咲く恋の詩」
が開催されていると聞いて行ってきました。

中国・元の時代から語り継がれる恋愛劇「西廂記(さいしょうき)」。
今回の展覧会は広東省博物館の所蔵文化財を展示しており、広東省博物館の古典文学シリーズ初のオリジナル企画です。

【展示品類】 50点(文化財34点(一級文化財なし)、補助展示品9点、複製品7点)

 

中国文学を代表する恋愛劇『西廂記(さいしょうき)』は、元代末期に王実甫によって書かれた名作で、身分の違いを越えて結ばれる若い男女の恋を描いたロマンチックな物語です。
古くは「東洋のロミオとジュリエット」とも呼ばれ、中国では『紅楼夢』と並ぶ文学の双璧として知られています。
今回の企画展では、この不朽の恋物語をテーマに、絵画や工芸、書籍など約50点の貴重な作品を、まるで舞台を観るような4幕構成で展示。
登場人物の感情の動きを、展示品を通して感じ取ることができます。

長崎孔子廟中国歴代博物館について

長崎孔子廟は『論語』で知られる儒学の祖、孔子を祀ったのが始まりです。1893(明治26)年に中国の清朝政府と華僑によって建造され、その後幾度かの改修を経て現在に至ります。彩り豊かな極彩色で中国建築様式の伝統美きわまる廟宇(びょうう)は、一歩足を踏み入れた瞬間華やかな中に厳かな空間が広がります。 

長崎孔子廟の変面ショー

中国の伝統芸能である川劇の「変面(へんめん)」を、長崎孔子廟で行っています。
変面師が、舞や扇子などを使い、顔の面が瞬時に衣装で隠すことで次々と変わっていく様子を演じていますが、お面が瞬時に変わるのは何度見てもわかりません!

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スケジュールはこちらから
編集部トク

編集部トク

それぞれに物語を感じる展示物で、西廂記についての知識がなくても楽しめる企画展でした。
なかなか見ることができない貴重な展示物を、長崎孔子廟中国歴史博物館ならではの中国文化の香り漂う空間で楽しめる貴重な経験です。是非この機会に訪れてみてください。

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