#004 ながさきとくんち
⻑崎の冬の⼀⼤⾵物詩、⻑崎ランタンフェスティバル。本ページでは、⻑崎ランタンフェスティバ
ルの歴史⽂化のストーリーから、イベント情報までご紹介します。
まちを包む明かりの祭典 ⻑崎ランタンフェスティバル
【⻑崎ランタンフェスティバル】
⻑崎ランタンフェスティバルは、元々は⻑崎新地中華街で開催されていた中国の旧正⽉を祝う⾏事「春節祭」を起源として、1994年、市と中華街が協働して規模拡⼤したことで誕⽣したイベントで、今ではまち全体にイルミネーションが広がる⻑崎の冬の⼀⼤⾵物詩となりました。期間中は、中国の「元宵節」のランタンを飾る⾵習に習い、メイン会場の新地中華街会場(湊公園)をはじめ、中央公園、浜町・観光通りアーケードなど市内中⼼部など7つの会場や市内中⼼部に約15,000個のランタンや⼈や動物などを模した⼤型のランタンオブジェが飾られ、⻑崎の夜が⾊鮮やかに輝きます。期間中は様々な屋台やイベントなども⽬⽩押しで、まちを歩きながら⻑崎の中国⽂化を堪能することができます。
【春節・元宵節】
旧暦1⽉1⽇の「春節(正⽉)」は中国にとって、もっとも重要な祝⽇。春節の前夜である「除⼣(⼤晦⽇の夜)」には家族みんなで集まり、寝ないで新年を迎えます。また旧暦1⽉15⽇「元宵節」は、天の精霊が空を⾶ぶのを⾒ることができると信じられてきました。この夜、雲や霧が出ていても精霊を⾒つけやすいように提灯(ランタン)を灯して、まちを練り歩くお祭りが始まったといわれています。
PICK UP! 中国⾵情を体験する必⾒イベント
【媽祖⾏列】
媽祖⾏列は、江⼾時代の唐船に祀られていた航海安全の⼥神 媽祖を唐寺に安置する⼀⾏の姿を表現したパレードイベント。媽祖の両脇に控える⼆⻤神は、順⾵⽿と千⾥眼と⾔います。順⾵⽿は、⾚顔、頭上に⼆本の⾓を持ち、千⾥先のあらゆる悪の兆候や悪だくみを聞きわけて、いち早く媽祖に知らせる役⽬を持っています。千⾥眼は、緑顔、頭上に⼀本の⾓を持ち、媽祖の進む先や千⾥先の動きを監視して、あらゆる災害から媽祖を守る役⽬を持っています。媽祖⾏列では、勇壮な守護神 順⾵⽿と千⾥眼の演舞も⼤きな⾒どころです。
【⿓踊】
⿓踊は、唐⼈屋敷の⼟神堂前で演舞する江⼾時代の絵画《⿓踊図》が残っている通り、元々は中国の伝統⽂化で、数千年前の中国における五穀豊穣を祈る⾬乞いの神事から始まったといわれています。この⿓踊りは、唐⼈屋敷に隣接する籠町の町⺠が習ってから⻑崎に広まり、現在では、⻑崎くんちの奉納踊の⼀つとなっています。⿓の⽬先にある⽟は太陽と⽉を表しており、⿓が⽟を追いかけて、飲みこむことによって、空は暗転し、⾬雲が垂れ込め、恵みの⾬をもたらす⼀連の様⼦を、縦横無尽に動き回るダイナミックな演舞により表現します。
【ロウソク祈願四堂巡り】
ロウソク祈願四堂巡りは、唐⼈屋敷の中国式建築物「⼟神堂」、「天后堂」、「観⾳堂」、「福健会館」の四堂を巡りながら、ロウソクを灯して願い事を祈るまちあるきイベント。「⼟神堂」は、⾦運のご利益がある福徳正神、「天后堂」・「福建会館」は航海安全や旅⾏安全、交通安全のご利益がある媽祖、「観⾳堂」は厄除け、健康、夫婦円満、恋愛成就などの幅広いご利益のある観世⾳菩薩、商売繁盛のご利益がある関帝が祀られており、中国の祈りの世界観を体験することができます。