
#005 ながさきとおでん
あごだしスープに地物の蒲鉾が盛りだくさん、⻑崎おでん。本ページでは、⻑崎おでん・⻑崎かんぼこのストーリーから、グルメ・お⼟産情報までご紹介します。
海の幸をまるごと味わう ⻑崎おでん
【⻑崎の海の幸をまるごと味わう ⻑崎おでん】
「⻑崎おでん」の⼤きな特徴と⾔えば、⻩⾦⾊の芳醇なあごだしスープに、バリエーション豊かな盛りだくさんの⻑崎産かまぼこ。全国トップレベルの⽔産都市 ⻑崎のかまぼこは、「⻑崎かんぼこ」
という愛称で親しまれ、⽇本のおでん⽂化の中でもひときわ海の⼒に溢れています。⻑崎市内では、⻑崎おでん専⾨店もあるほか、居酒屋でも⻑崎かんぼこを使った⻑崎おでんの逸品が提供されていますので、是⾮お気軽にご賞味ください。
⻑崎おでんと⾔えば、これ! ⻑崎おでん7箇条
【⻑崎おでんと⾔えば、これ! ⻑崎おでん 7箇条】
⻑崎おでんのアイデンティティ、⻑崎おでん7箇条をご紹介します。
⼀、⻑崎のかんぼこ屋が作った練り製品を⼊れるべし。
⼀、⾶⿂(あご)ベースの出汁を⽤いるべし。
⼀、⻑崎の⽵輪・揚げかんぼこ・板付かんぼこを⼊れること、⼤いに良し。
⼀、なかでも、⻯眼を⼊れること、さらに良し。
⼀、⻑崎の旬の海の幸や⼭の幸を⼊れること、なお良し。
⼀、柚⼦胡椒をつけて⾷すこと、なお良し。
⼀、⾃然の恵みと⻑崎の⾷⽂化に思いをはせ、万事和やかに⾷すべし。
⿂種を楽しむ ⻑崎かんぼこコレクション
【何でも⿂種が揃う! ⽔産都市 ⻑崎】
⽇本の最⻄端に位置し、三⽅を海で囲まれる⻑崎県。世界最⼤級の海流である⿊潮は、九州南⻄部を分岐して⻑崎沿岸を通ります。この対⾺海流と呼ばれる流れに乗って、様々な⿂が回遊してくる
ため、全国トップレベルの漁獲量・⿂種の豊富さにつながっています。また東シナ海には世界有数の⼤陸棚が広がっており、⿂のエサになるプランクトンも豊富。この絶好の漁場では海の底を網で
引いて、効率的に⼤量の⿂を漁獲する「以⻄底引網漁業」も隆盛を誇りました。今でも全国の⽔産関係者の間では、⻑崎⿂市に⾔えば何でも⿂種が揃うと⾔われているほどで、これが⻑崎かんぼこのバリエーションの豊かさに繋がっています。
【⿂種で選べる ⻑崎かんぼこ】
⻑崎かんぼこは、デンプンが控えめ、⿂⾁配合率が⾼いため、⽣の⿂に近い、刺⾝のような味わいを⼿軽に楽しむことができます。また⼀般的な原料スケトウダラに限らず、⿂種によって味わいを変
化させていることも⼤きな特徴。アジ、イワシ、エソ、トビウオ、アマダイ、タチウオ、ハモ、カナガシラ、グチなど、それぞれの⿂で味わい、⾊、弾⼒、栄養価などが異なっており、コレクション性に富んでいます。⿂種でかんぼこを選べるのも、⻑崎ならではの楽しみ⽅です。
⿂種の豊かさを象徴するアート グラバー図譜
⻑崎には、⿂種の豊かさを象徴するアートのような彩⾊⿂図が残されています。⽇本四⼤⿂譜の⼀つに数えられる「⽇本⻄部及び南部⿂類図譜(通称、グラバー図譜)」は、トーマス・グラバーの⻑男 倉場富三郎が、⻑崎の⿂種の豊かさをコレクションする⽬的で作製した⻑崎ゆかりの彩⾊⿂図。1912 年頃から⻑崎の画家5 名を雇い、完成まで21 年の歳⽉をかけて、形態・⾊彩・鱗の数まで正確に捉えた、緻密で美しい806図の⽔彩画が描かれました。⽔産都市 ⻑崎を象徴するこの貴重な彩⾊⿂図は、現在、⻑崎⼤学附属図書館に所蔵されています。
