2026年6月 マンスリーレポート
長崎の観光の「いま」をお知らせする「DMO NAGASAKI MONTHLY REPORT」を公開。
「おでかけウォッチャー」のスマートフォンのGPS位置情報をもとに長崎市への国内訪問客数の動向をお伝えします。
1.訪問客数(月別/日別)
6月の国内から長崎市への訪問客数は632,640人であった。前月比70.4%、前年同月比100.6%と前年並みの客数となった。
訪問客数が最も多かった日は、6月13日(土)で28,677人。特定の大型イベントはなく、週末(土曜日)のおでかけ需要によるものと考えられる。
2.訪問地分析(どこに来ているか)
6月に国内訪問客が足を運んだ長崎市内の観光スポットは、以下の順であった。
1位:JR長崎駅・長崎市総合観光案内所(172,218人)
2位:アミュプラザ長崎 JR長崎駅ビル(106,613人)
3位:長崎スタジアムシティ(74,742人)
3.発地分析(どこから来ているか)
訪問客の居住地は、九州・沖縄エリアが61.5%を占める。
主要3都市の前年同月比では、東京都 110.4%、大阪府 115.0% 、福岡県 97.8%となった。
※スライド 5/6「長崎市の施設入場者数」及び6/6「長崎市の観光施設入場者数推移」は、該当月の翌々月に更新されます。「年・月」または「年・施設」を選択すると、グラフが表示されます。
※訪問地分析の各スポットは10mメッシュを組み合わせたエリアとして指定されています。エリアの範囲内にいた人がカウントされるため、施設の利用者数とは必ずしも一致しません。
今月のトピック【連休がないのに日帰りが減少し、宿泊が伸びる】
6月といえば、ゴールデンウィークが明けたばかりかつ祝日もない月。さらには梅雨。長崎では訪問客が最も少なくなる月です。日帰りのおでかけはあっても、宿泊を伴う旅行は減る…というのが通説ですが、今年の動向はそれに当てはまらないものでした。
発地別では、佐賀県(−26.3%)・熊本県(−25.5%)といった近隣県からの来訪が前年から大きく減少しました。一方、東京都(+10.4%)・大阪府(+15.0%)・広島県(+34.4%)・京都府(+28.5%)・北海道(+115%)など遠方エリアは軒並み前年を上回りました。中部エリアの愛知県(−15.3%)は遠方の中で唯一の減少となっており、注視が必要ですが、大まかな傾向としては「日帰りは減少し、宿泊を伴う遠方からの来訪が増加した」動きが見て取れます。
なお、6月はV・ファーレン長崎のホームゲームが1試合もない月でした(プレーオフの6月6日・水戸戦もアウェイ開催)。4月・5月のレポートでお伝えしてきた「アウェイサポーターによる宿泊需要の押し上げ」という要因が働かない中でも、発地・旅程の両面で興味深い変化が見られました。
旅程別に見ると、日帰り来訪者は前年比-12.8%だった一方、市内宿泊は前年比+14.6%、県外宿泊も+6.5%と、宿泊を伴う来訪はいずれも増加しています。スポーツイベントによる特需がない月であっても、近隣圏の日帰り客が減少し、遠方圏の宿泊客が増えるという構造変化が進んでいたことがうかがえます。
その背景として考えられるのが、物価上昇の影響です。宿泊費は2019年から2025年にかけて37.1%上昇しており、旅行に行かない理由としても「家計に余裕がない」(33.5%)、「旅行費用が高い」(29.6%)が上位を占めています。こうした状況では、気軽な日帰りのお出かけがまず控えられる一方、旅行を計画する層は交通費などの固定コストをすでに負担しているため、「せっかく行くなら泊まろう」という選択をしやすくなっている可能性があります。旅行市場全体が縮小する中で、日帰り需要から先に減少している構図とも考えられます。
また、東京からの宿泊者については、区立中学校の修学旅行が増加していることも、一部影響している可能性があります。
もちろん、これらの要因だけで宿泊需要の増加を十分に説明できるわけではありません。ただ、少なくとも2026年は宿泊需要の増加トレンドが続いていることは確かです。物価が上昇する局面では、「多少費用が高くなっても旅行には行きたい」と考える旅行者に選ばれる観光地であり続けることが、今後ますます重要になると考えられます。
DMO NAGASAKIの取組み
閑散期の大型インセンティブ誘致
実はこの6月に、企業の大型インセンティブ旅行が長崎で開催されていました。出島メッセ長崎と長崎スタジアムシティ(ハピネスアリーナ)の2施設を組み合わせたインセンティブ旅行で、DMOを中心とする地元事業者で受け入れを行いました。地元事業者での受注額は1億円を超える大型案件で、参加者の皆さんには市内各地のエクスカーションに加え、長崎の新グルメ「刺しゃぶ」などもお楽しみいただきました。
■今後の取組み予定
長崎市の事業として、2026年8月〜翌3月にV・ファーレン長崎またはヴェルカ長崎のホームゲーム開催時に2連泊した県外訪問客を対象とした延泊促進キャンペーン(宿泊料金25%割引+PayPayクーポン3,000円)が予定されています。6月に見られた「宿泊化」の流れを、8月以降はスポーツイベントとも掛け合わせてさらに後押しします。
長崎市内の催事
※画像は2枚あります。画像の→ボタンで横にスクロールし、ご覧ください。
注釈
※画像は3枚あります。画像の→ボタンで横にスクロールし、ご覧ください。