【イベントレポート】Wakaran Food Session
200年以上の歴史ある長崎市の「料亭一力」8代目・山本卓氏と、フレンチの技法をベースに九州の食材を使った福岡の「Goh/Goh Gan」シェフ・福山剛氏によるコラボレーション企画が3月13日、14日に行われました。長崎の料亭文化を守り続ける山本氏の視点とその土地にしかない価値を見出す福山氏の料理を掛合せた新しい卓袱料理を提案。異業種コラボレーションによる新しい食の世界を感じることができました。
イベント概要
イベント名:
おいしすぎて、わけわからん?!
Wakaran Food Session
日時:令和8年3月13日(金) 18時30分~21時00分
※3月14日(土)午前・午後に同様のイベントあり
会場:料亭一力(長崎市諏訪町8-20)
定員:24名
料金(1人):25,000円
ドリンク協力:五島ワイナリー 福田酒造 朱夏 森果樹園
クリエイティブな食の世界
山本氏と福山氏による盛り付けのパフォーマンスを目の前で楽しみながら、一皿一皿をじっくりと味わいます。
コース内容
全10皿の豪華なコース。
卓袱料理ならではの素材の魅力や多文化要素を大切にしながら、フレンチの多層的な味わいを取り入れることで、
これまでにない新しい料理へと仕上がっていました。
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ひらす 貝割 はるか
「おひれをどうぞ」から始まる卓袱料理。乾杯前のお椀には柑橘系オイルが添えられ、ふくよかな味わいの中にも爽やかさがあり、すっといただける味に仕上がっていました。
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カラスミ 白子 黒豆
卓袱料理ならではの黒豆に、白子豆腐、カラスミ、ふきのとうのペーストを合わせた一皿。黒豆のやさしい甘さに、塩味やほろ苦さが重なった深い味わい。一力の家紋が入ったお皿は、今回見つけ出したかなり古いものとのことで、特別感を添えていました。
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鰆 ホワイトアスパラガス ハトシ
大豆の上の温かなハトシ、ホワイトアスパラガスのアイス、そして鰆の刺身に柑橘とホワイトソースを合わせた一皿。ハトシのあたたかさとアスパラガスのフレッシュな冷たさ、さらに鰆の繊細な甘みを楽しめました。
イベントを経て
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高揚を生むライブ感
今回は、老舗料亭の料理人と新進気鋭のフレンチシェフによる仕上げのパフォーマンスを間近で見ることができました。通常は目にすることのない調理の仕上がり工程を目の前で見ることで、次にどのような料理が登場するのかという期待感が高まり、ライブ感あふれるダイナミックな演出も大きな魅力となっていました。料理そのもののおいしさに加え、目の前で完成していく過程を楽しめるところに、新たな魅力と価値を感じました。
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異業種協業による未来
山本氏は福山氏との協業を通して、新たな視野を得たと語っていました。同系色で旨みの調和を大切にする山本氏に対し、福山氏は鮮やかな色彩と多彩な味わいの重なりの表現を広げており、両者の違いがかえって料理に新たな魅力を生み出していました。その味わいは、長崎にとどまらず東京などの大都市圏、さらには世界にも発信できる可能性を感じさせるました。また、最後に関係者全員で挨拶をする場面からは、長崎ならではの人とのつながりを大切にする姿勢がうかがえました。
今回のイベントでは異業種によるコラボレーションを通して新しい「食」・「卓袱料理」の可能性を感じることができました。
全10皿の詳細も記載したレポートを作成しておりますので、ぜひ資料をダウンロードしてみてください。