【学校の声】明星学苑 明星高等学校-1

学校名:明星学苑 明星高等学校
回答者:齋藤秀磨様、松下もも様
体験日:2023年9月3日
体験したコンテンツ:ながさき平和・歴史ガイド「被爆遺構めぐり」、長崎SDGs平和ワークショップ

実施の様子

担当:村内

担当:村内

今回は前半に平和ガイドとの被爆遺構めぐりに参加され、後半に長崎SDGs平和ワークショップに参加していただきました。前半の被爆遺構めぐりについて、参加されて感じられたことを教えてください。

2年齋藤秀磨

2年齋藤秀磨

原爆のことは過去に道徳や歴史の授業で学んではいましたが、実際に被爆遺構を訪れるのは初めてでした。一番初めに平和公園を訪れて、クラスの代表2人が献花をして全員で黙祷しました。テレビ等で各国の首脳が献花をしている様子は拝見したことがありましたが、直に見るのは初めてだったのでとても心にくるものがありました。その後、各班にガイドさんを交えて遺構を巡りました。最初に平和祈念像の説明をしていただきました。手の方向や顔、足の意味を教えていただきました。像はかなり細部まで作りこまれていたので感動しました。次に、平和公園の説明をしていただいたのですが、もともと「浦上刑務支所」と呼ばれる刑務所であったことを聞いてとても驚きました。そして、中国人や朝鮮人を含む受刑者や職員が全員亡くなったということも聞きました。また、防空壕がかなり硬い石で作られていたのを肌で感じてみて、今の時代とは違ってブルドーザーなどの機械がないにも関わらず、つるはしやシャベルという道具を使いあの石を掘ったことを考えると当時の必死さが伝わってきました。さらに、各国から送られてきたモニュメントも拝見しました。そのモニュメントに隠されたメッセージを感じ取ることができたのでとても感慨深かったです。他にも平和の泉も拝見しました。そして、正面に見える「ある少女の日記」の内容が惨憺たるものだったので、心に残りました。その後、城山小学校に行き、被爆後も残っている校舎の一部を拝見しました。被爆した現存の建物を見る機会はなかなかないので、貴重な経験をできたと思います。また、その平和祈念館の中には多くの絵や教職員の遺影がありました。教職員の方々は10~20代の方々が多く、中には私たちと同い年の方もいたので痛ましい出来事であったことを実感させられました。多くの絵の中の一つに「涙の卒業式」という卒業生がたった14人だけで行われた様子が描かれた絵に感銘を受けました。爆心地公園にも訪れ、中心地碑や当時の地層などを拝見しました。そこで最も印象強かったのが、子供たちが描いた大きな絵画です。その中にはピカソの「ゲルニカ」を模したものを含む様々な絵がありました。このように子供たちが平和について考えることは、後世に伝えていく上で非常に大切な役割になってくるのだと思います。午後には原爆資料館を訪れました。そこには、ファットマンの模型や被爆した服やガラス、時計などを拝見しました。それらのものは無慈悲かつ私自身も見たことのないものだらけだったのでとても衝撃的でした。百聞は一見に如かずという言葉があるように実際に被爆遺構に足を運んでみると、写真からは伝わってこないような悲惨さが見え、衝撃を受けました。このような惨事を繰り返さないためにも若い世代が原爆の脅威を知り、世界に警鐘を鳴らしていくことが大切であると実感しました。

担当:村内

担当:村内

後半の長崎SDGs平和ワークショップに参加されていかがでしたか?参加された後の感じられたことを教えてください。

2年松下もも

2年松下もも

後半のワークショップに参加することで、私たちは平和というものが一体何であるのかを考え、この世界が平和であるためには何を大切にするべきなのかを見つけることができたように思えます。はじめは午前の疲労もあり、ぎくしゃくとしつつもテーマ設定を熟考していました。このテーマ設定が難航し、かなり時間を費やし、ようやくできたテーマに対してもどのように展開すればいいのか少し不安がありました。しかし、スタッフの方の助言もあってか徐々に皆が前のめりになり、目の前のテーマについて付箋やペンを使い意見交換をするようになりました。「平和」という言葉に対して、自分の考える平和は何であるのかを述べ、人の意見を参考に平和が成り立つときとは、平和にするためには自分たちはどのように動くべきなのか等々班内で意見を交わしながら、一つの模造紙にまとめました。午前の活動で戦争について造詣を深めた後、後半でこのような平和について班で考えるという機会はなかなかにないものだと思うので、良い時間を過ごすことができ嬉しく感じました。

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