Nagasaki-Time Travel Peace Mapの取組みについて
- 2025/07/09
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NEW- お知らせ -
長崎県立長崎東高校と広島市立舟入高校は、合同で「新時代における
平和の伝承法」をテーマにした探究学習をおこなっています。実際に
長崎を訪れた方々へ「平和」について深く考えるきっかけづくりを行
うため、AR、Re:Earthを通じ、被爆当時の風景や語りをその場で体感
することができるような取組みを実施しています。長崎市を訪れた際、
是非ご活用ください。
長崎東生徒作成のARコース(コースA)
https://www.google.com/maps/d/edit?mid=1lJkvgilarritgC_PoOmNe0okaoKJejs&ll=32.77420496609756%2C129.86605839999996&z=16
長崎東生徒作成のARコース(コースB)
https://www.google.com/maps/d/edit?mid=1UTHNljjIn3DWCCQHrS3d7jaoWYcpgig&ll=32.774598596460166%2C129.86180345&z=15
長崎東生徒作成の長崎版Re:Earth
https://cbcbdgehjc.reearth.io
<長崎東高校 平和探究チームより>
AR技術を活用したマップ
AR(Augmented Reality:拡張現実)とは、カメラを通して現実の風景にデジタル情報を重ねる技術です。私たちは、原爆が「過去の出来事」として捉えられてしまう背景には、時間的距離と空間的距離があると考えました。原爆を遠い過去の出来事として捉えたり、住んでいる場所が被爆地から離れていて身近に感じなかったりという感覚が、なかなか原爆の被害を自分ごと化できな
い要因になります。
そこで、AR技術を使って被爆当時の写真と現在の風景を重ね、過去と
現在のつながりを可視化しました。さらに「原爆の被害からの長崎の
復興」「原爆が人々の生活に与えた影響」という2つのテーマに沿っ
てコースを設定し、ストーリー性を持って遺構を巡ることができるよ
うにしました。テーマ性をもたせることで、より感情移入をしながら、
遺構を巡ることができます。
Re:Earthを用いたマップ
特徴的なのは「ストーリーテリング機能」です。点在する情報を順にたどることで、物語を読むように学習できる仕組みになっています。マップ上には、被爆範囲(青い円)や遺構ごとの説明、さらに戦前〜現在にかけての変化が写真とともに示されています。(画像4,5,6参照)
2つのツールを組み合わせた活用
ARマップは現地でのフィールドワーク、Re:Earthは実際に現地で行ってみる前に予習として行う事前学習や遠隔での学習を想定して作られ
ています。そのため、これら2つのツールを組み合わせて使うことで
学びをより深めることができます。
たとえば、Re:Earthで事前に被爆の歴史を学び、その後ARマップで実
際の街を歩きながら写真と今を重ねることで、原爆や平和についてよ
りリアルに感じ取ることができます。
私たちの思い
「被爆の記憶をどうやって後世へ伝えていくか」「『平和』を未来の
世代へどう受け渡していくか」これらの問いに向き合い続けた私たち
の答えが、「AR」と「Re:Earth」というデジタル技術を使った平和の
伝承法でした。
今回の探究成果について、三菱みらい育成財団主催の探究の全国大会
「高校生MIRAI万博」にて優秀賞という評価をいただき、私たちは舟
入高校と合同で、万博の舞台で世界に発信する機会をいただきました。
また、この取組は長崎東高校の後輩たちが引き継いでくれます。
私たちのこの小さな一歩が、未来をつくる誰かの力になることを願っ
ています。そしてこれからも、私たちは、私たちなりの方法で、平和
を世界へ、そして未来へ、つないでいきます。
「被爆の記憶をどうやって後世へ伝えていくか」「『平和』を未来の
世代へどう受け渡していくか」これらの問いに向き合い続けた私たち
の答えが、「AR」と「Re:Earth」というデジタル技術を使った平和の
伝承法でした。
今回の探究成果について、三菱みらい育成財団主催の探究の全国大会
「高校生MIRAI万博」にて優秀賞という評価をいただき、私たちは舟
入高校と合同で、万博の舞台で世界に発信する機会をいただきました。
また、この取組は長崎東高校の後輩たちが引き継いでくれます。
私たちのこの小さな一歩が、未来をつくる誰かの力になることを願っ
ています。そしてこれからも、私たちは、私たちなりの方法で、平和
を世界へ、そして未来へ、つないでいきます。
関連リンク


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画像4

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