現在、中の茶屋は長崎出身の画家、風刺性や文学性の豊かな新聞の
政治漫画やかっぱの絵で馴染みの清水崑画伯の作品を集めた
展示館となっている。
遺族の方から寄贈された作品は約3,400点。その中から
『かっぱ川太郎』などのかっぱシリーズや政治漫画、
似顔絵など選りすぐりの作品を鑑賞することができる。
思わず口がゆるんでしまうようなほのぼのとした
清水画伯の絵の世界をたっぷりと楽しもう。
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もっと詳しく知ろう! 中の茶屋(清水菎展示館)
ほのぼのと心なごむ清水崑の世界
老松や遊女の名が刻まれた手水鉢が点在
館内に入る時間がない!という方には、かつては枝振りのいい松が
幾本もあったという江戸時代中期に築かれた庭園内の散策がおすすめだ。
現在残る老松は見上げる程高く、風格ある庭園の中で偉大な存在感を
放っている。
また一隅には稲荷の祠と鳥居があり、その奥に “冨菊”と刻まれた
手水鉢がある。これは中の筑後屋の遊女だった冨菊が献納したものだという。
様々な発見をしながら、日本庭園の魅力を感じ取ろう。

「富菊」と刻まれた手水鉢
館内に響き渡る名妓・愛八の歌声
館内には丸山芸者だった愛八が唄う『ぶらぶら節』が流れている。
愛八の味わい深い歌声を聴きながら清水崑の作品に触れるのもよし、
寺院を除けば江戸時代中期に築かれた数少ない遺構である美しい庭園を
縁側に座ってただ眺めるもよし。愛八の歌声は、しっとりとした独特の
空気漂う中の茶屋の長崎情緒を引き立ててくれる最高のBGMなのだ。