被爆後も教室として使用していた被爆校舎を新校舎建設にあたり一部を
被爆遺構として残し、児童の発案により平成11年2月に改装。
軍のカメラマンであった林重男氏が撮影した被爆直後の写真をはじめ、
被爆時の遺物や当時の校舎の模型などを展示する城山小平和祈念館が誕生した。
現在の城山小の平和のシンボルだ。見学する際は、事前に問い合わせが必要。
- HOME
- スポット
- 城山小学校(城山小学校平和祈念館)
- 特集記事
もっと詳しく知ろう! 城山小学校(城山小学校平和祈念館)
平和祈念館に展示された遺品

被爆校舎を利用した平和祈念館
平和学習から平和のナビゲーターへ
城山小学校では学年ごとにテーマを定め、1年を通じて平和学習が行なわれている。
また、その日頃の平和学習を元に毎年2月に1〜6年生まで、1年間で学んだことを発表する
平和学習発表会が行なわれる。これは平和という大テーマに向けて、1〜6年生まで学習を
積み重ね、1年を通じて学んだことに自らの意見を交え、学年でまとめあげ
発表していくというものだ。
また、平成11年に平和記念館ができてから、毎年2万人を越える修学旅行生が城山小を
訪れている。その修学旅行生をいくつかの班に分かれ校内の被爆遺構に案内するのが、
6年生が担当する“ピース・ナビ”の役割。悲惨な戦争体験をした先輩達の意志を受け継ぐ
戦争を知らない “ミニ語り部”達が、平和の尊さを教えてくれるのだ。

ピース・ナビを務める児童達
桜は平和の象徴。寄贈された嘉代子桜
城山小学校にも多くの被爆遺構が残るが、そんな中、毎年美しい花をつけ平和の大切さを
気づかせてくれる桜の花がある。
城山小学校で学徒報告隊員として働いていた林嘉代子さんという方が、城山小の校舎で
被爆され亡くなった。後日嘉代子さんのお母さんが、花が好きで先生になりたいといっていた
嘉代子さんを偲んで、桜50本を寄贈されたのだ。その桜の花が“嘉代子桜”。グラウンドを
整備するために伐採。今では6本のみが残されている。昭和41年(1966)には、
傍らに祈念碑が建立された。

春には美しい花が咲き誇る嘉代子桜

絵本になった嘉代子桜