教会時代の遺構としては、本堂に隣接する大悲閣(だいひかく)の
前庭の左手にある「外道井」と呼ばれるキリシタン時代の古井戸。
そして、その脇に置かれた大理石の石板一枚だけだ。
この大理石は昭和初年に本堂裏改修工事の際に床下から発掘されたもので、
教会で祭壇に使っていたものではないかと考えられている。
春徳寺は座禅を行なうことが多いので外道井へは、
あらかじめ電話を入れてから訪ねよう。
もっと詳しく知ろう! 春徳寺(トードス・オス・サントス教会堂跡)
外道井と呼ばれる教会時代の古井戸

外道井と大理石の石板
春徳寺後山にある壮大な墓地
春徳寺を訪れたなら、ぜひ足を運んで欲しいのが県指定の有形文化財に
指定されている東海の墓地。東海家は10代にわたって唐通事を務めた家柄で、
相当なお金持ちだったのだろう、5段から成る墓は、完成まで数年を
要したというだけあってとにかく壮大だ。広大な敷地に全部で29基の
墓碑があり、獅子頭を施した石柱まである。
この獅子頭には本来金の目玉がはめこんであった。
夕陽を受けピカピカ光り、長崎に入港する唐船蘭船が入港の目印に
していたと伝えられている。
しかしその目玉、いつのまにか盗まれたのだそうだ。

県指定有形文化財:東海の墓