錯体化学会第75回討論会

錯体化学会第75回討論会実行委員会
実行委員長 馬越 啓介 氏

【開催期間】2025年9月15日~2025年9月17日
【会場】長崎大学文教キャンパス

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今大会の感想をお聞かせください

馬越 啓介 氏

馬越 啓介 氏

2025915日から17日まで,錯体化学会が主催し,日本化学会・長崎大学の共催のもと,錯体化学会第75回討論会を長崎大学文教キャンパスで開催しました。日本全国から950名を超える研究者が参加し,さらに海外からも10名以上の参加を得て,錯体の合成,性質,構造,反応性,機能および応用に関して,様々な角度から活発な議論が行われました。本討論会では,238件の口頭発表と389件のポスター発表に加え,6件の受賞講演と6件のシンポジウムが行われました。また,ポスター発表会場には10社の企業による展示ブースを併設し,ポスター会場への来場者が展示ブースに寄りやすいように工夫しました。討論会参加者からは,きめ細かな大会運営に対して高い評価をいただき,大変嬉しく思っています。

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今回の主な取り組みを教えてください

馬越 啓介 氏

馬越 啓介 氏

 討論会前日の14日に,錯体化学会が主催し,長崎大学と長崎県理科・化学教育懇談会との共催として市民公開講座「サクタイってなに ―どこで役に立ってるの―」を開催しました。ながさきピース文化祭2025の開会式と重なったため,参加できなかった中学生・高校生がいたようですが,この市民公開講座には,64名(うち中学生以下および保護者28名,一般(高校生含む)14名)の参加がありました。講演いただいた先生がたが昨年出版された「あれもカガク これもカガク サクッと錯体」の販売とサイン会を講演終了後に行ったところ,行列ができるほど好評でした。
 また,錯体化学会ダイバーシティー推進委員会が主催するランチョンセミナー「研究職の魅力 ―企業編―」を大会1日目昼に開催し,若手連携推進委員会と産学連携推進委員会が共同主催する産学交流イベント「錯体化学ホームカミングデ―」を大会2日目の総会と同じ時間帯に開催しました。これらは主に錯体化学会の学生会員に向けたイベントですが,就職後も錯体化学会の正会員として残ってもらえるよう,学会として様々な取り組みを行っています。
 

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今後、長崎での会議の誘致や開催を予定されている方にメッセージをお願いします

馬越 啓介 氏

馬越 啓介 氏

長崎で錯体化学会討論会が開催されるのは,昭和57年,平成21年に引き続き,今回で3回目です。2022年の西九州新幹線開業を皮切りに,長崎駅周辺は100年に1度の大規模な再開発が行われ,大きく変貌した直後の長崎の街並みを全国の方にご覧いただく絶好の機会と考え,2025年に討論会を誘致しました。本討論会には約960名が参加しましたので,地域経済への波及効果も大きく,長崎に誘致した意義は大きかったと思います。
 大会を長崎に誘致する際に検討しなければならないことの1つに会場が挙げられます。出島メッセ長崎やベネックス長崎ブリックホールも候補でしたが,本討論会には階段状の大ホールと多くの講演会場を兼ね備えた会場が適しているとの判断から,長崎大学で討論会を開催することに決定しました。
 大会開催に際して長崎国際観光コンベンション協会から支援をいただきました。記して謝意を表します。
 

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