すかごごどうびじゅつかん 須加五々道美術館(南山手乙9番館)

長崎出身画家の個人美術館

1913(大正2)年、長崎を象徴する風景のひとつである稲佐山の麓、旭町に生まれた画家・須加五々道画伯の美術館です。居留地時代の洋館で伝統的建造物の南山手乙9番館を利用し、寄贈を受けた作品の中から約20点を展示しています。
水墨画の技術を基調に西洋美術の遠近法を融合させた独特の画風で、その作品は「新日本画」と呼ばれています。
1階には本画(原画)、2階には原画を忠実に複製した石版画・リトグラフが展示されています。

ヨーロッパで長く生活をし、中国をはじめ世界各国を歴訪した須加五々道画伯。世界に通用する絵画の創造を目指して活動を続けた日本を代表する画家として知られています。西欧でも高く評価される作品は海外でも多くの賞を受賞しています。
日本ならではの四季の移ろいや自然美、あるいは情緒豊かな静粛さが海外の人々を魅了するのかもしれません。日本人であることの喜びをしみじみと味わえる須加五々道の世界が館内いっぱいに広がっています。

エリア
長崎市中心市街地エリア(平和公園・稲佐山・グラバー園など)
カテゴリー
博物館・資料館・美術館

もっと詳しく知ろう! 須加五々道美術館(南山手乙9番館)

  • 「新日本画」と呼ばれる独特の画風-0

    統一されたマット紙と額縁にも注目

    「新日本画」と呼ばれる独特の画風

    鮮やかな色彩と光と影の調和をはかった作品群。繊細に描かれているにも関わらず
    圧倒的な力を放つ画風は、水墨画の技術を基調に、西洋美術の遠近法を融合させた独特のもので「新日本画」と呼ばれるものです。
    ここで作品を囲むマット紙と額が全て統一されていることにも注目! 
    紺系の落ち着いたマット紙とライトに照らされ金色に輝く額縁。
    この組み合わせが須加作品ととても調和しているのです。

  • 建物にも着目してみよう!-1

    居留地時代の木造洋館を利用

    建物にも着目してみよう!

    この建物は明治中期に住宅として建てられた木造2階建ての洋館。須加五々道画伯は実際にその目で観て、この洋館を自身の美術館にと決めたのだそうです。旧宅の柱などをそのまま活かして復元されたもので、建設当時も正面の1階と2階にベランダが造られていたといいます。
    美術館に衣替えするにあたって、室内の壁の色が画伯の要望により塗り替えられました。
    建築主は居留地時代に下り松(現在の松が枝)で一般代理店業などいくつかの事業を営んでいたロシア人、G・ナパルコフ。明治期の洋館の象徴といえるマントルピースがある屋根にも注目しましょう。

  • 画伯特有の「みせる」こだわり-2

    須加五々道画伯の彫像 /室内、作品に調和するディスプレイ

    画伯特有の「みせる」こだわり

    まず1階展示室で出迎えてくれるのは、須加五々道画伯の彫像。
    帽子は画伯自身が被せたものだというから、何だか茶目っ気のある方のようです。
    また、アレンジされた造花のディスプレイも画伯自身から「この場所に」と送られてきたもの。この美術館の空間全てが、画伯の「みせる」こだわりによって演出されたものばかりなのです。

基本情報

住所 〒850-0931 長崎県長崎市南山手町3-17
電話番号 095-829-1193(長崎市文化観光部文化財課)
FAX番号 095-829-1219
営業時間 9:00~17:00
休日 月曜日(祝日の場合は開館)
年末年始(12月29日~1月3日)
料金 大人(高校生以上)100円、小中学生50円
※団体(15名以上)の場合、大人(高校生以上)80円、小中学生30円
※次の証明書類を提示すると、本人及び介護者1名は減免(市内在住者は無料、市外在住者は半額)になります。
 ・身体障害者手帳
 ・療育手帳
 ・精神障害者保健福祉手帳
交通アクセス ・長崎駅前から路面電車(崇福寺行)で約7分、新地中華街で乗換(石橋行)で約4分、大浦天主堂電停下車徒歩約4分  
・JR長崎駅前東口からバスで約13分、大浦天主堂下バス停下車徒歩約4分
・JR長崎駅前西口からバスで約16分、グラバー園入口バス停下車徒歩約3分
リンクURL 長崎市公式サイト
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